2011年2月24日

大日本印刷、出版社向けのデジタル雑誌制作支援サービスを開始

大日本印刷は、出版社向けに映像や音声などのリッチコンテンツを組み入れたデジタル雑誌を制作する支援サービスを開始すると発表しました。

同サービスは、Adobe Creative Suite 5およびAdobe Digital Publishing Suiteを利用して、紙雑誌とデジタル雑誌の制作を同時に進行できるようにするもの。レイアウトの自動調整ができるほか、パノラマや360度カメラによる撮影、動画や音声の編集、データ変換などリッチコンテンツ素材の制作に一貫して対応可能で、通常の記事だけでなく特集や広告ページにもリッチコンテンツを組み込むことができるそうです。

第1弾として、山と溪谷社が2010年11月に発行した女性向けアウトドア季刊雑誌「Hütte(ヒュッテ) vol.02」のデジタル版を共同で試験的に制作し、読者モニター調査を3月に行う予定としています。デジタル版は、
  • 短い制作期間で、印刷物のレイアウト通り全ページを電子化して、一部にリッチコンテンツを使用したもの
  • 一部のページをデジタル版独自の効果的なレイアウトで再編集し、一部にリッチコンテンツを使用したもの
の2パターンを制作し、それぞれ評価するとのこと。モニターの評価結果をもとに「Hütte vol.03」のデジタル版を制作し、今春にiPad向けに配信する予定です。