2011年1月20日

凸版印刷やインテルら、クラウド型電子書籍ストア「BookLive!」を2月オープン

凸版印刷インテルビットウェイの3社は、電子書籍市場の早期拡大へ向け協力することで合意したと発表しました。

具体的には、凸版印刷の子会社であるビットウェイが、凸版印刷およびインテルの投資部門インテルキャピタルから第三者割当増資による投資を受ける予定。この調達資金をもとに、ビットウェイが「株式会社BookLive」を新たに設立し、クラウド型電子書籍ストア「BookLive!」の運営を行うとしています。

「株式会社BookLive」の設立日は2011年1月28日で、出資金は32億円(資本金16 億円/資本準備金16 億円)、代表取締役社長には現ビットウェイ常務取締役の淡野正氏が就任します。新会社の主な事業は以下の通り。
  • 電子書籍ストア「BookLive!」の運営を行い、消費者への様々な端末を通した電子書籍の配信
    • クラウド型電子書籍配信プラットフォームの構築
    • ビットウェイの携帯電子書籍事業のノウハウを活かしたサイト構築、マーケティング、プロモーション
    • 定期購読サービスの提供
    • クラウド型電子書籍ストアサービスの提供
  • 電子書籍コンテンツにおける多彩な表現手法の確立
  • 電子書籍用ビューワの開発

電子書籍ストア「BookLive!」は、2011年2月上旬にPCおよびAndroid端末向けに電子書籍配信サービスを開始する予定で、サービス開始時にはコミックや小説、実用書などを中心に約3万点のコンテンツを用意し、2011年春までに10万点に増やす予定としています。また、インテルとの技術協力や他の電機メーカーとの協業により、独自端末の開発も検討するそうです。2015年には売上で約600億円を見込んでいるとのこと。

なお、BookLive!の賛同企業として、講談社、集英社、小学館、新潮社、日経BP社、文藝春秋、東芝、日本電気、オンキヨー、ASUS JAPAN、Dell Japan、HTC Corporation、LG Electronics JAPAN、Samsung Electronicsの各社が名を連ねています。