2010年11月24日

KCCS、慶大での電子書籍配信実験を開始

京セラコミュニケーションシステム(KCCS)と京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)は、慶應義塾大学メディアセンターと共同で、慶大の学生・教職員を対象とした電子学術書配信の実証実験を12月15日より開始すると発表しました。

実証実験は、日本語の学術書における実際のデジタル化・運用において、どのような課題があるか調査することを目的とするもの。出版社から提供された学術書をデジタル化し、学生や教職員が利用した上での意見や評価を調査・分析することで、教育機関における電子書籍の利用モデルを検証します。

【実験の主な目的】
  • 特定のOSや端末に依存しない、HTML5ベースの電子書籍ビューアの実用性、使い勝手の比較評価(パソコン、iPad、Android端末、電子ペーパー端末などによる比較)。
  • 紙媒体をスキャニングなどにより電子化したコンテンツと、初めから電子化対応したコンテンツの共存と制作プロセスの評価。
  • 国内外で検討の進む多様な電子書籍フォーマットによる日本語学術書の表現性、活用性の評価。
  • メモ・マーカーの共有、SNS連携、小テスト・アンケートなど、学習利用に適した機能の検討・有効性評価。
  • 著作権を保護し、利用者の利便性を維持するDRMの検討・評価。
  • 慶應義塾大学の認証基盤、図書館システムなどとの連携評価。