実証実験は、日本語の学術書における実際のデジタル化・運用において、どのような課題があるか調査することを目的とするもの。出版社から提供された学術書をデジタル化し、学生や教職員が利用した上での意見や評価を調査・分析することで、教育機関における電子書籍の利用モデルを検証します。
【実験の主な目的】
- 特定のOSや端末に依存しない、HTML5ベースの電子書籍ビューアの実用性、使い勝手の比較評価(パソコン、iPad、Android端末、電子ペーパー端末などによる比較)。
- 紙媒体をスキャニングなどにより電子化したコンテンツと、初めから電子化対応したコンテンツの共存と制作プロセスの評価。
- 国内外で検討の進む多様な電子書籍フォーマットによる日本語学術書の表現性、活用性の評価。
- メモ・マーカーの共有、SNS連携、小テスト・アンケートなど、学習利用に適した機能の検討・有効性評価。
- 著作権を保護し、利用者の利便性を維持するDRMの検討・評価。
- 慶應義塾大学の認証基盤、図書館システムなどとの連携評価。